豚切りで。
学生時代にバイトしてたコンビニの近くにヤの人の事務所があって、そこの若い人たちが弁当や飲み物の買出しに来ていた。
見た目的に明らかにヤの人だったけど、店員や他の客には礼儀正しかったので、全く問題なかった。

ある日、ヤのお客さんから、お茶が店頭の数では足りないから在庫がないか聞かれた。
倉庫にあるのは分かっていたので、取ってきますと答えて、店内用語で他の店員に「◯◯入りまーす」(倉庫に行くという意味)と叫んだらお客さんの顔色が変わった。
もう一度言ってみろとか、どういうつもりだとか、なめてんのかとか、そんな意味の事を言われて、雑誌を立ち読みしてたアニキ分の人まで来て凄んできた。

店長が出てきて、私はとりあえずお茶を取りにいかせる口実で倉庫に入れられた。
結局、◯◯の部分がヤの人にとっては別の意味の隠語だったらしくて、脊髄反射で凄んだらしい。
凄んだ本人から謝られたけど、後日もっと偉い人が「若い衆の不始末」とかで店に謝りに来たらしい。私は一週間くらいシフト外されてたから、バイト仲間に聞いて知った。
このままクビなのかと思ったけど、店長から嫌でなければまた来て欲しいと言われて復帰した。
◯◯の店内用語はその後も普通に使ってた。